プログレちゃんが帰ってきた頃と同じぐらいのタイミングで
あとの2人も帰ってきていました。
なにやら浮かない顔をしています。
プログレちゃんはその表情で察しがつきました。
「全然何もないわね・・・。」
「ワタクシ、歩きつかれましたよ・・・。」
「むー。」
3人はとてもがっかりしました。
本当ならばお互いのご主人様を捜すはずが
主はおろか建物1つ発見できなかったのです。
ここは全くの無の世界。
本当に寂しくなってきました。
「あ・・・・。」
ガー子がまた何かひらめいたようです。
「ねぇねぇ、思ったんだけどさ・・・・・」
「うい?」
「ご主人様ってプログレが描いたら出てくるんじゃないの?」
「おお!」
「いや、しかしどうやってその顔立ちとかを完全に再現するのですか?」
「あ・・・・・そっか。」
もしも違ったものを描いてしまうと
主とはまったく違った性格の人物が出来上がってしまう。
3人はそう考えたのです。
「うーん・・・・こうなったらさ物知りなヤツ描いてよ。」
「そんな無茶苦茶な・・・・」
「うん、いいよ。」
「ええーーーー。」
とりあえずこの世界に詳しいという人物を描けば
何か手がかりになるかも知れない。
今度はこう考えたのです。
「♪か〜き、か〜き、カーキ色♪」
「・・・また意味のない歌を・・・。」
「これがプログレ様なのです♪」
2人はプログレちゃんが描き終わるのを
じっと待っていました。
「でけた!」
しばらくするとプログレちゃんが立ち上がりました。
また新しい仲間の誕生です。
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