「あたい的に言わせてもらうと・・・・」

ガー子からの提案がありました。
それは
旅をするのはいいが
本拠地をかまえていた方がいいのでは?
というものでした。


「とりあえず効率よく捜すためには
3人がバラバラに行動したほうがいいかもね。
そのためには基地的なものを作っておいた方がいいかと思うのよ。」

ワンダーがうなづきました。
「それは賛成ですな。
何もないところを捜すので
帰って来るときの目印になりますしね。」

「おいらもそれはいいと思うよ。
いつでも寝れる場所が欲しいな。」


3人の意見が一致しました。

そしてすぐさまプログレちゃんの手によって
生活に必要なものが描かれていきます。

「あ、最初はテーブルとイスぐらいでよくないかしら?
他に誰も居ないんだし、わざわざ家ごと作らなくてもいいわね。」
「あいあいさ〜♪」


ささ〜っと描いた絵から次々と実体化したものが出てきます








「この木はなんなのよ?もしかして目印のつもり?」
「おお!さすがプログレ様!目のつけどころが違いますな!」
「だ〜めだめ、こんな細い木じゃ。
こんなの遠くに行ったら、すぐに見えなくなっちゃうわよ?」

ガー子は少し悩んで

「それならば、地面を広範囲に渡って塗りつぶすのがいいかも。
目印としは持って来いだし
何よりも地面が真っ白って気持ち悪いったらないわね!」
「うんうん。わかった〜〜。地面に色を塗るね〜♪」



「ぬ〜り、ぬ〜り、ぬ〜りかべ♪」
「何なのよ、その歌は・・・・」








プログレちゃんはいっぱい地面を緑色に塗っていきました


テーブルとイス
そして木と緑色の地面。
基地というには程遠いのですが
3人が生活するには、やっと落ち着いた気がしました。


「まぁ、なかなかのもんじゃない?」
「おお!?なんか芝生の匂いが良い香りですな〜〜。」
「ふぁ〜!働いた〜〜〜〜!!」
3人は少しまったりとした時間を過ごしました。



その時
誰からと言わず
「Gu〜〜〜〜〜・・・・。」
っとお腹の音が鳴りました。

「いやはや、申し訳ない。ここ2日、何も食べてないもんで・・・・」
「ワン公は食いしん坊ね。
でもそういえば何もないから、ご飯ってプログレから出してもらうのよね?」



そしてガー子とワンダーはプログレちゃんをジーっと見つめました。

「うう・・・・。わかったよぉ。
もう!おいら疲れてるのになぁ〜。」
「美容にいい物を描いてね♪」
「ワタクシは美味しいものなら何でもいいですよ!」


ため息をつきながらも
実はプログレちゃんもお腹がすいていたので
とにかく美味しいものを・・・・と思って描き始めました。




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