しばらく歩いていましたが
やはりとても寂しくなってきました。

やっぱり友達がいないと楽しくありません。


「あ、そうか!あのクレヨンでまた描けばいいんだ!」


プログレちゃんはまたクレヨンを取り出し
下手な絵をいっしょうけんめい描き始めました。



「とてもやさしくて」
「おいらの最初の友達・・・」






心にそう思いながら
一生懸命描きました。






するとどうでしょう。。。

さっきと同じように
今度は地面がまばゆい光を放ち始めます。


そしてまた絵からそのまんま
本物が出てきたのです。













今度はとてもプニプニした
耳の長い
黒い服を着た
とても変な姿をしていました。




「おお!!?ここはどこなのですか!?」
「うーん・・・・わかんない。」


それはとても驚いた様子で
プログレちゃんを見ています。


「ねぇねぇ、君の名前は?」
「はい!?ワタクシの名前ですか?」
「うん。他にはだれもいないよ。」


それは少し考えました。
と、言うよりは思い出していた感じです。




「・・・・思い出せませんな。」

「・・・そうか・・・・。それじゃあ自分で今、決めなよ。」
「ほぉ。自分で決めるとは。なかなかよい考えですな。」






「・・・・そ、それじゃあワンダーではどうでしょう?」
「ぷぷぷ・・・」

プログレちゃんは笑いをこらえてしまいました。


「何がおかしいのですか!」
「変な名前だね〜」
「し、失礼な!!貴殿こそ名を名乗られてはどうですか。」
「おいら?おいらはプログレちゃんだよ?」
「貴殿の方が変な名前ではないですか・・。
しかも自分で(ちゃん)をつけてるし。」



そういうとワンダーはハッとして焦り始めました。


「ね〜ね〜ワンダー。遊ぼうよ〜。」
「そ・・・それどころではありません!!」
「どうしたの??」
「ワタクシのご主人様はどこにおられるのですか?」
「ほえ??」


プログレちゃんは困ってしまいました。


「ワタクシの主はどこに!?」
「わかんない。だってここにはおいらしかいないと思うから。」
「た・・たしかに、ここには何もないですね。」
「だからワンダーの主人は分からないんだ。」


そういうとワンダーは元気をなくしてしました。
「そうですか・・・・。」



「じゃあさ、その主人をおいらと捜そうよ!」
「な・・・なんですと!!?」
「おいらが手伝ってあげるよ。」
「まぁ!なんとお優しい!!」


ワンダーは急に元気になりました。
そしてプログレちゃんに色々と
ワンダーの主について話をし始めました。



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