「ワタクシの主はですね
とある日にワタクシを作っていただいて
その日からそこで生活するようになったのです。」
「へ〜〜。そうなんだ〜。」
「とても楽しい日々でございました。
特に主はワタクシのためにたくさんの洋服を作って下さったのですよ。」


とても嬉しそうな顔でワンダーは話を進めます。


「特に、この洋服は主のお気に入りで
共にワタクシのお気に入りでもあります。
ご主人様にお使えする身としては大変光栄なことでございます。」
「うんうん。」


ワンダーは自分のことよりも
主のことをずっと話しました。


「とある草原にピクニックにご一緒させていただいたこともありました。
あの時は楽しかったですな〜〜。
変な動物にワタクシが襲われそうになった時も
危険をかえりみず闘ってくれた凛々(りり)しいお姿・・・・。
うーん。
早くまたお会いしたいものですなぁ。
そういえば、こういう事もございましたな・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」






「雨にぬれそうになったときも
自らの服がぬれてしまうのに
ワタクシをかばってくださいました。
そしてそして、はたまたある時は・・・・って。。。
プログレ様??
聞いていらっしゃいますか!?」


















「ナンデスト!!」


プログレちゃんは気持ち良さそうに眠っていました。
立ったまま。。。


ワンダーはゆすって起こそうとしましたが
まったく起きる気配がありませんでした。




これはとても長い旅になるかも知れないな・・・・・。
そう心にきざんだワンダーの気持ちなど
プログレちゃんは知るよしもないまま
気持ち良さそうに寝ていました。。。。。




後半(第二話)につづく







TOPに戻る     本編に戻る