「な!なんじゃあ!?」
「なになに!?どうしたの!」
ガー子とハクシはびっくりしました。


それはとっても大きな木でした。
ハクシの研究所を作るには十分な量の木です。


「ほぉ!グレっ子、なかなかやるじゃないか。」
「棟梁!これであっしらなめこ組の力が発揮できるわけですね!」
「おおともよ!てめぇら、さっそく解体して持っていくぞ!」
「おお〜〜〜〜!!!」


「ちょっと待って。どこに持っていくの?」
「そらグレっ子・・・・・えっと・・・・・。あれ?どこだっけ??」

ハクシが説明をします。
「こほん。やはりここでは建てない方がいいじゃろうて。
どこか別の場所で建設した方が世界が広がって良い。
それに工事の騒音を聞かすとかんしゃくを起こすオナゴもおるからな。」
「ちょっと!全部聞こえてるわよ!!」
「聞こえるように言ったのじゃ♪」
「なに〜〜!?あたいとやろうっての!?」

ハクシとガー子は睨み合いました。
まぁまぁ、とワンダーが止めに入ります。






「まぁ、そういうこった。
ここはグレっ子の産まれた大事な土地だからな。
自分で好きなように作ってみるのもいいんじゃないか?」
「うん。そうだね、ありがとうTO-RYO。がんばってね!」
「あたぼうよぉ!」



そういってなめこ組は木を適度な大きさに切って
運び始めました。






「まぁ、研究所ができたらまたここにも顔をだすからの。」
「でも、研究所って何を研究するの?」
「そりゃあ、もちろん主人捜しの役に立つための研究じゃ。」
「???」
「わしは学者なのでな。木という材質があればいろんなものを作れる。
紙を作ることもできるし、水だって抽出できる。
これだけ大きな木なのじゃ。
なんだって出来るさね。」
「それはすごいデスな!」
「化学反応を起こして金属が生成できればレーダーを作ろうと思っておる。
そうすればどこに誰がいるか判別できるわけじゃ。」
「なんかすごい話になってきたね〜♪」


そしてまたハクシはひらめいたように言いました。

「こうなったらプログレちゃん、お主
この世界を作っていったらどうじゃ?」
「おいらが?」
「うむ。お主の特技は突飛じゃ。
なんでもできるからのぅ。
その絵でこの世界に住人を集めてみんなで暮らすってのはどうじゃ?」
「おお〜〜!すごい!!つうかおいらすごい!!」
「そのうちなめこ組に街を作ってもらいましょうか。」
「そうじゃな。友達はたくさんいたほうが楽しいのじゃ。」
「うん!いっぱい作る〜〜♪」


プログレちゃんはまた楽しくなってきました。







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